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<FRF'06>ベテランの風格と先進のサウンド

<FRF'06>ベテランの風格と先進のサウンド、BUFFALO DAUGHTER

ビースティ・ボーイズのグランド・ロイヤルと契約。
米国等でも抜群の知名度を誇り、V2レコーズとも世界契約を結ぶなど、
海外からも注目とリスペクトを集めるBUFFALO DAUGHTER。
彼らの前回フジロック出演は2004年。
V2移籍後初、2年ぶりとなる新作『Pshychic』を引っさげてであった。
その日の深夜のレッド・マーキーは、ほかにストリーツや
アーマンド・ヴァン・ヘルデンらが出演するなどダンス色が強かった。
しかし、そんな中バンド編成の彼らはハイテンションな素晴らしいライヴを見せ、
見事に満場のオーディエンスを沸かせていた。

そんな彼らが、今春リリースの新作『Euphorica』を引っさげて
フジロックに帰ってきた。そして、今回の舞台は夜7時のホワイト・ステージ。
ライヴは新作『Euphorica』のオープニング・ナンバーでもある山本ムーグの
ヴォーカルをフィーチャーした「Mustating」からスタート!
これまで裏方に徹していた彼がマイクをつかんでロック・スターのように
熱唱する姿は、良くも悪くも衝撃的であった……。
“も、もしや今回はムーグの独壇場なのでは……”との期待と不安が胸をよぎったが、
その後シュガーと大野も加わり、夜の帳が下りる中、
森に囲まれた独特の立地のホワイト・ステージに神秘的なサウンドを響かせてくれた。

圧巻は終盤。いずれも10分を超える長尺の「Cyclic」、そして「303 Live」は、
ロックのグルーヴとギター・サウンド、電子音楽の神秘性、浮遊感がハイレベルに融合し、
まさに絶品。ヘヴンやオレンジといったステージからメイン・ステージのストロークスに
移動しようとしていた人の中にも、思わず足を止め、引き込まれてしまった人も
かなりいたようだ。
BUFFALO DAUGHTERは最先端の先進の音を鳴らすバンドでありながら、
最高のライヴ・バンドの一つでもあるのだ。作品だけでなく、
ライヴでも評価されるバンドの真骨頂を観た思いだった。

【以上BARKSより】